公務員になれば安定した生活を送れるのでは?
高卒で公務員になれば勝ち組?
公務員と民間企業どっちを目指せばいいのだろう?
公務員になれば勝ち組になれると考え、高卒で公務員を目指している人も多いでしょう。
しかし、高卒で公務員になったとしても勝ち組にはなれません。
スキルアップしづらい
部署異動が多い
残業が多い
保守的な環境になりやすい
『高卒公務員が勝ち組ではない理由』
『高卒で勝ち組になるための方法』
本記事を読めば、高卒公務員が勝ち組ではない理由が分かり、高卒で勝ち組になれる方法が分かります。
高卒で公務員を目指すか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
高卒公務員のメリット
高卒における公務員は「勝ち組の職業」代表として挙げられやすいです。
売上ノルマがない
ローンなどの審査が通りやすい
高卒で公務員になることのメリットを、それぞれ紹介します。
安定している
高卒公務員のメリットとして最初に挙げられるのは、「安定している」です。
公務員は、倒産やクビになるリスクが低いからです。
日本の法律では、公務員をクビにすることは非常に難しいです。
そのため法に触れることがない限り、クビにされることはないと言えます。
公務員でいる限り仕事を失うリスクが限りなく低いので、安心して働けます。
売上ノルマがない
一般的に、公務員は売上などのノルマがありません。
公務員はあくまで「非営利組織」だからです。
民間企業は利益を上げるのが目的の「営利組織」です。
そのため成果主義の側面があり、成果が給与にも影響します。
一方公務員はライバル企業もなく、年功序列で給与が決まるので落ち着いて働けます。
売上や成果を求められるストレスがないので、公務員は数字のプレッシャーに追われにくい職業です。
ローンなどの審査が通りやすい
公務員になれば、人生設計がしやすくなります。
なぜなら、社会的信用が高いからです。
民間企業であれば、企業業績や年収によって審査が通らなかったりします。
しかし公務員は社会的信用が高いので、ローン審査などに通りやすいです。
住宅ローン
オートローン
カードローン
など、あらゆる審査が有利になります。
また毎月の収入も安定しているので、ローン返済のプランも立てやすく、人生設計がしやすいのも公務員のメリットです。
高卒公務員が勝ち組じゃない理由
高卒公務員のメリットを紹介しましたが、それでも公務員は「勝ち組」ではありません。
スキルアップしづらい
部署異動が多い
残業が多い
保守的な環境になりやすい
確かに公務員は安定している職業に思えます。
しかし一方で、個人の努力では覆せない壁があります。
高卒公務員が勝ち組ではない理由を、詳しく紹介します。
学歴で給与が変わる
高卒公務員は勝ち組とは言えない理由は、学歴で給与が変わってしまうからです。
公務員は学歴社会のため、高卒と大卒とで給与が変わってしまいます。
新卒で公務員になった場合、高卒と大卒とでは働いた期間に4年の差があります。
にも関わらず大卒の給与のほうが高くなるので、高卒公務員からすると不満になりやすいです。
公務員は学歴で給与が変わってしまうのだと、知っておきましょう。
スキルアップがしづらい
公務員の仕事はどうしても定型業務になりがちなので、スキルアップしづらいです。
決まったルールに則って、マニュアル通りに仕事を進めることが求められます。
もちろん公務員の種類によるので一概には言えませんが、事務系の仕事は定型業務になりやすいです。
「安定」がメリットの公務員ですが、流れが早い時代においてスキルアップしづらい環境は、将来性の不安が残ります。
部署異動が多い
公務員の場合、高卒・大卒問わず部署異動が多いです。
理由は、長く同じ部署で働くことによる不正を防ぐためです。
同じ人が長く働いていると
馴れ合い
企業や地域との癒着
など、公正な職務が行われないリスクがあります。
不正を防ぐためとはいえ、仕事に慣れてきた2〜3年おきに異動となると、イチから新しく仕事を覚え直す苦労があります。
公務員の部署異動は強制なので、数年おきに仕事内容が変わる覚悟をもっておきましょう。
残業が多い
「公務員は楽」だと思っていると、後悔するかもしれません。
部署によっては残業が多くなってしまうからです。
公務員というと
仕事が楽そう
基本は定時で帰れる
残業もなし
と思われがちですが、それは配属される部署によります。
部署によっては毎日残業で、毎月何十時間も残業している人がいるのも事実です。
公務員は労働基準法が適用されない場合があるので、部署によってはブラック労働になってしまいます。
保守的な環境になりやすい
公務員は新しいことに挑戦しづらい側面があります。
そのため保守的な環境になりやすいです。
なにか新しいことを始めようとしても
前例・実績がない
市民が反対するかもしれない
などの理由から「なかなか承認されない」といったことが多いです。
民間企業であれば一部からの反対や前例がなくとも挑戦できたりもします。
しかし公務員では新たな挑戦がしづらく、退屈に感じるかもしれません。
高卒公務員と大卒公務員との違い
高卒と大卒には格差があり、それは公務員になってからも続きます。
高卒と大卒の待遇の差
給与ベース
昇給ペース
出世
高卒で公務員になったとすると、大卒より4年早く働いていることになります。
にも関わらず、多くの大卒公務員は幹部候補生として採用されています。
そのため高卒よりあとに公務員になった大卒の人が、上司になることも当たり前にあります。
高卒公務員の年収
平成30年国家公務員給与等実態調査の結果をもとに算出した高卒公務員の年収を算出しました。
年齢別にまとめた高卒公務員の年収は 以下のとおりです。
年齢層 | 平均給与額 | 年収(想定) |
20歳未満 | 161,428円 | 1,937,136円 |
20〜24歳 | 185,782円 | 2,229,384円 |
24〜28歳 | 233,922円 | 2,807,064円 |
28〜32歳 | 275,286円 | 3,303,432円 |
32〜36歳 | 316,091円 | 3,793,092円 |
36〜40歳 | 352,298円 | 4,227,576円 |
40〜44歳 | 394,388円 | 4,732,656円 |
44〜48歳 | 425,162円 | 5,101,944円 |
48〜52際 | 454,994円 | 5,459,928円 |
52〜56歳 | 477,127円 | 5,725,524円 |
56〜60歳 | 496,838円 | 5,962,056円 |
60歳以上 | 435,564円 | 5,226,768円 |
※ボーナスは含んでいません。
参考:「平成30年国家公務員給与等実態調査の結果」をもとに算出
上記はあくまで目安にすぎません。
配属される地域などにより、手当などの金額が異なります。
しかし高卒公務員の年収目安になるので、参考にしてください。
大卒公務員の年収
平成30年国家公務員給与等実態調査の結果をもとに算出した大卒公務員の年収を算出しました。
年齢別にまとめた大卒公務員の年収は 以下のとおりです。
年齢層 | 平均給与額 | 年収(想定) |
20歳未満 | 206,868円 | 2,482,416円 |
20〜24歳 | 215,905円 | 2,590,860円 |
24〜28歳 | 239,304円 | 2,871,648円 |
28〜32歳 | 286,675円 | 3,440,100円 |
32〜36歳 | 341,474円 | 4,097,688円 |
36〜40歳 | 382,666円 | 4,591,992円 |
40〜44歳 | 419,516円 | 5,034,192円 |
44〜48歳 | 466,213円 | 5,594,556円 |
48〜52際 | 512,457円 | 6,149,484円 |
52〜56歳 | 527,415円 | 6,328,980円 |
56〜60歳 | 433,241円 | 5,198,892円 |
60歳以上 | 495,926円 | 5,951,112円 |
※ボーナスは含んでいません。
参考:「平成30年国家公務員給与等実態調査の結果」をもとに算出
配属される地域などにより、手当などの金額が異なります。
高卒公務員と比べると、大卒公務人のほうが年収が高い傾向です。
大卒よりも4年早く働いている差があるといえ、昇給ペースや出世に差があり、大卒のほうが優遇されていると言えます。
高卒が勝ち組になる方法
高卒で勝ち組になるには、公務員以外の仕事を選ぶ必要があります。
公務員はスキルアップしづらいので、いざ他の仕事をしようと思っても、スキルが足りず転職が難しくなりがちです。
ではどのような仕事なら、勝ち組になれるのでしょうか?
高卒から勝ち組になれる仕事について解説します。
高卒が勝ち組になれる仕事の特徴
高卒が勝ち組になるには、実力主義な仕事を選びましょう。
努力した分だけ、報酬として返ってくるからです。
公務員は年功序列なため、いくら仕事を頑張っても給与は上がりにくいです。
いくら努力しても給与が変わらないのなら、「それなりに働けばいいか」と考えてしまう人もいるでしょう。
その点、実力主義の仕事は努力した分だけ成果として返ってくるので、給与が高くなりやすいです。
努力の成果が目に見えるので、仕事に対するモチベーションが高くなりますよ。
さらなるスキルアップを目指すようになり、給与も上がりやすくなります。
高卒おすすめの職種
高卒で勝ち組になるコツは「実力主義」の仕事を選ぶことです。
エンジニア
どちらの仕事も、未経験から上を目指すことができます。
営業は高い売上をあげることで、エンジニアはスキルを上げることで、給与が高くなります。
どちらも学歴ではなくスキルや成果を重視する職種なので、「高卒だから不利」ということはありません。
営業を目指すならベンチャー企業で実績を作ることがおすすめです。
実績を出せれば、高い報酬をもらいやすいからです。
新市場開拓経験を積める
短い時間で大きく成長できる
市場価値の高い人材になれる
高卒から勝ち組を目指すなら、実力主義の仕事を選びましょう。
中でもベンチャー企業で営業実績を積めると、キャリアアップがしやすくなりますよ。
高卒転職を成功させるためには転職エージェントを利用しよう
高卒転職を目指すなら、転職エージェントを利用しましょう。
内定率がアップし、転職成功に近づけるからです。
応募企業が求めること
あなたの強み
転職エージェントは、さまざまな要素を洗い出し、あなたの転職成功に向けて徹底サポートしてくれます。
ひとりで転職活動もできますが、非効率ですし、優良求人を見落とす可能性が高いです。
転職エージェントにも得意分野があり、営業に転職したい人はベンチャーセールスがおすすめです。
ベンチャーセールスは営業に特化した転職エージェントなので、あなたに合った求人を探してくれます。
高卒転職を成功させたい人は、必ず転職エージェントのサポートを受けてください。
転職エージェントを使うメリット
高卒転職を成功させるには、転職エージェントの利用が不可欠だと説明しました。
面接対策
キャリア相談
あなたの意向にあった求人紹介
企業との交渉
これらを働きながらすべてこなすのは難しいでしょう。
ひとりで書類作成や面接対策をするよりも、第三者からのフィードバックがあるほうが質の高い対策ができます。
転職エージェントを利用しても損はないので、キャリアアドバイザーからアドバイスをもらいましょう。
おすすめはマイナビエージェント
転職エージェントを利用するなら「マイナビエージェント」がおすすめです。
20代に信頼されている転職エージェントNo.1を謳っており、安心・安全なサポートを受けられるからです。
マイナビエージェントは求人数が豊富で、あなたの意向にあった求人を紹介してくれます。
転職のプロである転職エージェントが親身になってサポートしてくれるので、あなたの意向に合ったマッチングをしてくれます。
利用は無料なので、まずはキャリア相談だけでもしておくと、いざ動きたくなったときにすぐ動けます。
「まずは求人だけでも見てみよう」くらいの気持ちで大丈夫なので、登録だけはしておきましょう。
まとめ
『高卒公務員が勝ち組ではない理由』
『高卒で勝ち組になるための方法』
「公務員は安定している」と思われていますが、勝ち組なわけではありません。
学歴に左右され、スキルアップしづらいので市場価値が上がりにくいからです。
高卒で勝ち組になるには、実力主義の仕事で成果をあげる必要があります。
中でも
営業
エンジニア
上記2つは未経験からでも目指せて、学歴に関係なく勝ち組になれる可能性が高いです。
高卒で勝ち組になりたいなら、公務員ではなく民間企業を目指しましょう。