「近頃、AIが仕事を奪うっていう話がよくあるよね……」
「できれば将来安定している仕事を就きたいけど、どんな仕事がいいんだろう?」
仕事を選ぶにあたって、今の仕事をこのまま続けてもいいのか、転職するならどんな職につくべきなのか……と将来について悩んでいませんか?
あなた自身がどんなに頑張っても、仕事そのものがなくなってしまっては、元も子もありませんよね。
当たり前ですが、できる限り将来性のある仕事を選びたいものです。
しかし、AIに奪われにくい仕事、将来なくならない仕事、逆に将来消えるであろう仕事をどうやって見極めればよいのでしょうか?
本記事では、将来性のある仕事とない仕事の見分け方、そしてオススメの仕事について解説していきます。
また、あなたが就職や転職で悩んでいるとき、どこに相談すればよいのかも提案します。
本記事を読むことで、以下のことがわかります。
・将来なくならない仕事の特徴
・将来なくならない仕事、なくなる仕事
・将来性のある仕事に就く具体的なメリット
・将来性のある仕事に就く方法
それでは、順番に解説していきます。
将来なくならない仕事の特徴
AI、または機械によって代替され、消えていく仕事は無数にあると言われています。
2014年に英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らによって発表された論文によれば、「20年後までに人類の仕事の約50%はAIないし機械に置き換わってしまう」とか。
文明の進歩という点では頼もしいのですが、消えてしまう仕事に携わっていた場合、一時的にでも職を失ってしまうわけですから、生活は大変になります。
できれば、将来にわたってなくならない仕事を選びたいものですよね。
では、どのような仕事がなくなりにくいのでしょうか?
ここでは、将来なくならないであろう仕事の特徴を5つ紹介していきます。
責任や意思が問われる仕事
物事の目的や方向性を定め、意思決定をするタイプの仕事は、そう簡単にはAIに置き換わらないでしょう。
責任を取ることや、人を育てることは、人間ならではの感性や判断が大きく関わっているものです。
どんなに機械がデータを集め、的確な判断を下すことができようになっても、「人間でなければならない理由」がある以上は、人間が担うことになります。
創造性の高い仕事
世の中に新しいものを生み出す仕事、新しい価値を生み出す仕事は、AIや機械がもっとも苦手とするものです。
AIや機械は、すでにあるものの中から適切なものを選び出す作業には向いていますが、まったく新しい何かを創造するようにはできていません。
したがって、創造性の高い仕事は当分なくならないと予想されています。
感情や信頼関係が重要な仕事
人と人とが気持ちを交わすことや、信頼し合うことには、AIや機械の入る余地はありません。
人としての振る舞いで顧客を安心させるような仕事は、なくなりにくいと言えます。
遥か遠い未来には、AIや機械が人間とまったく同じように振る舞えるようになり、人々は人工的なものに対し、人間に対する愛着や信頼と同じものを抱くようになるのかもしれません。
しかし現在の状況を考えてみると、機械はあくまでも機械ですよね。
「人間らしさ」はAIや機械によって表現することの難しい、私達の大きな武器であり、大きな武器となり得るものです。
機械化が難しい作業をする仕事
「AIが仕事を奪う」というときによく想像されるのは、人間の(頭脳以外の)肉体を使った仕事はすべて危ない、という未来です。
しかし、人体を用いた作業のすべてが機械(ロボット)にとっての得意分野かというと、そうではありません。
例えば、一般に「職人技」と呼ばれる技術がありますよね。
伝統工芸や料理など、さまざまな分野がありますが、複雑で精密な作業をロボットが真似するのは非常に難しいものなのです。
仮にできるようになったとしても、ロボット一台のコストはとても大きなものになるため、技術を極めた職人が簡単に追い出されるようなことにはなりません。
AIや機械に奪われやすいのは、あくまでも「単純作業」のたぐいです。この違いはよく覚えておきましょう。
機械を操る仕事
AIや機械がこれから台頭していくのだとすれば、それらを開発したり制御したりする仕事は、むしろどんどん増えていくことになります。
機械が機械を発明するような未来にならない限り、AIも機械もあくまで人が扱うことになるわけですから、テクノロジーに関する仕事の需要は、ますます強くなっていきます。
ただし、単純作業に近い仕事(事務職や受付など)については、そう遠くないうちにAIが取って代わるものと思われます。
なくならないのはあくまでも、高い技術を求められる領域であるということには注意が必要です。
将来なくならない仕事5選
では具体的に、どの仕事が将来なくなりにくいのでしょうか。
本記事では、以下の5つを代表例として挙げて紹介していきます。
・営業
・エンジニア
・施工管理
・クリエイター
・病院関連職
順番にみていきましょう。
営業
営業とは、自社で扱っている商品を顧客に売るお仕事です。
商品そのものがどんなに素晴らしかったとしても、勝手に売れていくわけではありません。
顧客を開拓し、信頼を勝ち取り、「あなた方の商品であれば安心して購入できる」と思わせる技術と行動が必要になります。
人の心を動かすことが、ものを売るうえでは大切なのです。
心や信頼がものを言う仕事であるため、営業はそう簡単にはAIや機械に取って代わられることはありません。
小さな買い物であれば、AIのアルゴリズムによって表示されたオススメ商品を購入することもあるでしょう。
しかし、例えば不動産のような高額な買い物の場合、果たして同じようにAIとのやり取りで事が運ぶでしょうか。
信頼というのは良くも悪くも曖昧なものです。AIや機械がもっとも苦手とする領域の一つです。
営業はまさに信頼を扱う仕事であるため、これからもなくなることはありません。
腕次第では十分に高い収入を得ることもできます。
エンジニア
エンジニアはむしろ、これからのAIや機械の台頭に合わせて、どんどん需要が増していく仕事です。
私生活でもIoTといったようにスマホ一つで家電を操ることができる時代となりました。
今後もより便利で効率的な生活を送るために、AIやIT化が求められていきます。
そのため、技術を開発していくエンジニアの需要が高まっています。
エンジニアは業界的にも伸びており、社会からの需要も高いため将来性の高い仕事です。
施工管理
施工管理の業務内容は多岐にわたります。
計画を立て、原価を計算し、安全や品質を管理し、工程をチェックし、スタッフを手配する……。
複数の物事を、俯瞰するかたちで管理していく仕事なのです。
施工管理は、刻一刻と変わっていく状況に応じて、柔軟に判断していかなければなりません。
また、すべてのステップにおいて「人」が関わっているため、専門知識を身につけるだけではなく、信頼されること、円滑なコミュニケーションを取ることも重要です。
AIではまだまだカバーすることのできない、人としての総合的な能力が問われる仕事なのです。
クリエイター
新しいものを創造することを生業とするクリエイターは、AIによってなくなることのない仕事の代表格とも言えるものです。
例えば創作ですが、人がなぜ創作物に感動するのかといった仕組みは、未だに科学的に解明されていません。
解明されていない以上、プログラムに落とし込むことができないので、AIでは優れた作品を生み出すことはできないのです。
また、芸能人などは「人間であること」自体に価値がありますので、ロボットがどれだけ上手に歌ったり踊ったりすることができても、代わりは務まりません。
病院関連職
医者や看護師、介護職員といった人々も、AIや機械に仕事を奪われにくいと言えます。
「検査はすでに機械なしではできないし、手術はいずれロボットがやるほうが信頼できるようになるんじゃないの?」
と思った人もいるかもしれません。
確かにその通りではあります。
すでにCTやMRIといった高価な機械が、患者の状態を正確に表してくれる世の中ですし、外科手術もいずれロボットの精密な動きが名医のそれを上回るかもしれません。
しかし、AIやロボットには肝心な要素が欠けています。それは「責任」です。
診断や治療に対して責任を持つ専門家がいないと、命を扱う医療の分野は決して成り立たないのです。
つまり、AIやロボットは医療の分野をより豊かなものにはしますが、携わる人々の仕事を奪うわけではないのです。
病院関連職に就いている人々が、AIや機械を道具として適切に扱う。
これが将来の医療現場の姿でしょう。
将来消える仕事5選
前項とは逆に、将来消えやすい仕事も5つほど紹介していきたいと思います。
ここに挙げた仕事を現在しているという人は、要注意!
あなたの仕事を否定するわけではありませんが、将来に対して危機感は持っておいたほうが良いですよ。
一般事務員
マニュアルが完備されていて、シンプルな事務処理作業を行うの一般事務員の仕事は、将来的にAIに取って代わられる可能性が高いです。
パソコンでデータを入力したり、定型的な連絡をするだけの仕事であれば、機械がやったほうがエラーが少なく、スピードも速いからです。
もう少しAIの技術が発展し、導入のコストが低くなれば、企業は人間を雇わずに機械を導入していくことが予想されます。
運転手
運転手はAIに取って代わられやすいとされる仕事の代表格といっても過言ではありません。
2020年現在、すでに車の自動運転の開発が進められており、遠くないうちに実用段階に入ると言われています。
自動運転が当たり前の世の中になれば、もはや車は人が運転するものではなくなり、タクシーやバスの運転手は必要がなくなってしまいます。
具体的にいつになるかは明確ではありませんが、世の中が運転手を必要としなくなる方向に進むことはほぼ確実なので、将来性は非常に低いと言わざるを得ません。
警備員
警備員も将来なくなる可能性の高い仕事です。
すでにセキュリティ関連企業から警備ロボットが発売されていますし、監視カメラなどの技術も進化を続けています。
もはや警備員を配置する理由は「コストが安いから」ということしかありません。
人間と機械がコストで争うと、どうなるでしょうか。
まず、警備員の収入がどんどん減っていくことになります。
やがてロボットの導入コストが十分に下がったところで、すべてがロボットに置き換わるのです。
将来性という意味では、期待できない仕事であると言えます。
スーパー・コンビニ店員
2020年現在、試験的に無人のスーパーやコンビニがいくつか始まっています。
レジに該当するところには人がおらず、無人決済をする仕組みになっているのです。
経営者側からすると、人件費を削減することができるので、無人で成立するのであれば無人のほうが好都合です。
利用者側も、最初は違和感があるかもしれませんが、時間と共に慣れていくことでしょう。
そうなりますと、スーパーやコンビニの店員は将来的になくなる可能性の高い仕事である、と言うことができます。
現在はまだ店員さんは大切な存在ですが、基本的に単純作業であることも確かなので、淘汰の流れは仕方のないことなのかもしれません。
工場勤務者
工場勤務者については、現在進行系でロボットに仕事を奪われています。
ロボットの導入コストが年々下がっているため、人を雇うよりも安く済み、しかもミスが少ないため、経営者としてはロボットを選ぶのは当然の判断でしょう。
また、自動車の製造ラインなどにおいては、工程が複雑化しており、人間の手作業では困難な部分もあります。
技術的にも、人間の工員をロボットが超えてしまっているわけです。
以上のことを考えると、工場勤務者の将来性は低いと言わざるを得ません。
将来性のある仕事に就くメリット
ここからは、将来性のある仕事に就くメリットについて解説していきます。
高収入を得られる
将来性の高い仕事につくことで、高収入を得られる可能性が高いことが挙げられます。
将来性があるということは、それだけ需要がありお金が集まってくるということです。
収入を上げる必須条件として、金回りの良い業界に身を置くことが挙げられますので、あなたの成果に応じてしっかりとお給料に反映してもらうことができますよ。
キャリアの積み上げが容易
将来性があるということは、同じ仕事を長く続けていられる可能性が高いということを意味します。
これにより、あなたはキャリアを積み上げやすくなります。
長い時間をかけて高いスキルを身につけることで、自分の市場価値を高めることができ、「どこへ行っても通用する人材」になることができるわけです。
そうなれば、会社に依存することなく、いざとなったら独立することも可能になりますよね。
そのような選択肢があることで、自由度の高い働き方を叶えることができます。
将来性のない仕事を続けるリスク
逆に将来性のない仕事を続けることは、非常にリスクが大きいです。
まず、収入アップが期待できません。
業界全体が先細りである場合が多く、金回りが悪いので、あなたがどれだけ努力して結果を出したとしても、結果に見合うお給料が手に入らない可能性が高いのです。
そして、将来性のない仕事のスキルを磨いた時間が無駄になってしまうリスクもあります。
人としての能力がどんなに優れていても、AIや機械のほうが段違いに精密で確かな結果を残すことはざらにあります。
長年にわたって鍛え上げた熟練の技術が、近い将来に無用の長物になってしまう……これは悲しいことですよね。
きちんと報われるためにも、仕事はきちんと選ぶ必要があります。
将来性のある仕事への就き方
では、将来性のある仕事に就くためには、どうすればよいでしょうか。
本記事でオススメするのは「就職・転職のプロに任せる」ということです。
あなたのことをあなたが一番よく知っているのは確かですが、就職や転職をする際には、自分のことだけではなく、市場の情勢なども重要になってきます。
数多くの就職・転職事例を熟知しているプロならば、あなたと市場のマッチングをより確実なものにしてくれるわけです。
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もちろん、このときあなたは本記事を参考に、将来性のある仕事をある程度絞り込み、要望として伝えることができます。
狙うべき仕事が決まったら、応募書類の添削や、模擬面接といったサービスも受けることができますので、上手に活用することで内定率をアップさせることができます。
繰り返しになりますが、就職・転職はあなたと市場とのマッチングです。
市場のことをプロよりも知っている自信がない限り、マイナビエージェントを利用して、より確実に良い職を就くことをオススメします。
まとめ
以上、将来的になくならない仕事とはどのようなものかについて、解説しました。
本記事の内容をまとめると、以下のようになります。
・将来性がある仕事かどうかは、主にAIや機械に置き換わる仕事かどうかが肝
・AIや機械に置き換わりやすい仕事と、そうでない仕事がある
・営業やエンジニア、施工管理などの仕事は将来的になくなりにくい
・将来性のある仕事に就くためには、マイナビエージェントなどの転職エージェントを活用しよう
仕事選びは、あなたの人生を左右するとても重要なものです。
本記事の内容を、ぜひ転職活動で生かしてみてください!