【例文あり】転職理由が会社の将来性の場合の伝え方や気をつけるべきポイントを解説

「会社の将来性が不安なので転職したい」
「でも面接でどのように伝えれば良いかわからない」
「転職理由を伝える際のコツや例文があれば知りたい」

新型コロナウイルスの影響によって不況が続く昨今。

業績が落ちてしまった企業も多く、会社の将来性への不安から転職活動を始める人も少なくありません。

そんな中、多くの人がぶつかる壁が「面接で転職理由をどう伝えるか」です。

本記事で紹介すること
面接時の転職理由で「人事」はどこを見ているのか
人事から印象の良い転職理由を作成するコツ
転職理由の回答例と解説

ご自身のキャリアアップのためにも、ぜひ本記事の内容をお役立てください。


「今の仕事に将来性がない」を理由に転職する人は珍しくない

数ある転職理由の中でも、「今の仕事に将来性がない」を理由に転職する人は少なくありません。

転職理由について、dodaの「転職ランキング2019」では以下のような結果となりました。

順位 転職理由 割合
1位 ほかにやりたい仕事がある 14.7%
2位 給与に不満がある 11.0%
3位 会社の将来性が不安 9.7%
4位 残業が多い/休日が少ない 8.0%
5位 専門知識・技術を習得したい 5.3%
6位 幅広い経験・知識を積みたい 4.2%
7位 土日祝日に休みたい 3.6%
8位 U・Iターンしたい 3.6%
9位 業界の先行きが不安 3.5%
10位 市場価値を上げたい 3.4%

参照:転職理由ランキング2019 | doda

「会社の将来性が不安」は全体の9.7%という結果に。

約10人に1人が会社の将来性を理由に転職をしています。

また、会社だけでなく「業界全体」の先細りを不安視する声も多いのが現状です。

面接時の転職理由で「人事」はどこを見ているのか

現職の将来性の他にも、さまざまな転職理由があります。

では、実際の面接において「人事」はどこを見ているのでしょうか。

人事に特に見られている部分
同じ理由で早期退職しないか
他責思考がないか
退職理由に妥当性があるか

1. 同じ理由で早期退職しないか

当然ながら、人事は転職者に対して「できるだけ長く働いてほしい」と思っています。

そのため転職の旨を伝えた場合、「前の職場と同じ理由で辞めるのではないか」と考えるのは自然なことです。

採用されるためには、転職理由を正直に伝えつつ、その会社で長く活躍したい旨を伝えましょう。

2. 他責思考がないか

前の会社や他人のせいにする「他責思考」は基本的にNG。

なかでも、自分の努力で解決できたことを他人のせいにした場合、大きなマイナスイメージを与えてしまいまいます。

そのため、会社や他人の欠点ばかり言わず、自分自身に「自分の力で解決する努力をしたのか」を問いかけてみることが大切です。

3. 退職理由に妥当性があるか

退職理由の「妥当性」も重要なポイントです。

たとえば、前職の上司に何度提案しても却下され、その結果会社の業績が下がったなど。

客観的に見て「それなら仕方ない」と思われるような妥当性が必要です。

自分の勝手な都合で退職した場合、「もっと努力できたのでは?」と思われてしまいます。

そのため、正直に話しつつも、相手を納得させるように退職理由を伝える必要があります。


人事から印象の良い転職理由を作成するコツ

人事から好印象を抱いてもらえる転職理由とはどういったものなのか、話す内容を作成する際の「コツ」を見ていきましょう。

・「将来性が不安」の根拠の妥当性を伝える
・会社の将来性を「自分のビジョン」と照らし合わせる

ただ漠然と「将来性が不安」といっても、妥当性がなければ人事からも信用してもらえません。

前職の業績悪化が理由の場合、どのような分野でどのくらい悪化したのかを明確に伝える必要があります。

実際に大きな赤字が続いていて回復が見込めない場合、人事からも「たしかにその会社では将来が不安だね」と思ってもらえるでしょう。

また、希望する会社の将来性を「自分のビジョン」と照らし合わせることも重要です。

自分がどのような目標を持っていて、なぜ今の会社では目標が達成できないのか、なぜ希望の会社では達成できるのかを明確に伝えましょう。

転職理由解答例〜会社の将来性編〜

まずは、転職理由が「会社の将来性」だった場合の伝え方を見ていきましょう。

回答例

回答例
前職の業績が悪化してしまったことが理由です。業績悪化に伴い希望退職の募集がされ、将来について不安になっていた自分は転職を決意しました。もともと、いつ不況になっても自分の力で生きていけるよう〇〇の資格を取得しており、これを生かすためにも、御社へ転職するには今がチャンスだと考えました。

解説

前職の業績悪化だけで終わらせず、「今まで磨いてきたスキルを活かしたい」旨を伝えるようにしましょう。

取得した資格やスキルを具体的に説明できると尚良しです。

回答例

回答例
会社のトップ交代によって、会社の方針が大きく変更されました。そこで、より良いサービスを作るための設備投資がカットがされ、大切だと思っていた「顧客第一主義」の部分が失われるような気がしました。私自身も「お客様のために」という気持ちで働いており、会社の将来にも期待していましが、コストカットによってそれが難しくなると考え、転職を決意しました。

解説

会社の方針が変わったことで、会社の雲行きが怪しくなったことを伝えます。

どの部分がコストカットされて今後業績がどうなることが予想されるのか、など事実と考えをわかりやすく説明しましょう。

「妥当性があるかどうか」を客観的に見ることが大切です。

転職理由解答例〜仕事にやりがいを感じられない編〜

続いて、転職理由が「仕事へのやりがい」だった場合の伝え方をご紹介します。

回答例

回答例
お客様に心の底から満足して買い物をしてもらいたいと思い、丁寧な接客を心がけてきました。しかし、上司に効率を重視するよう指導を受け、自分のやりがいであった「お客様のために」という気持ちが薄れてしまいました。そのため、「顧客第一主義」を掲げる御社のもとで、お客様に寄り添いながら成果を出せる営業になろうと考え、転職を決意しました。

解説

自分がどんなことにやりがいを感じ、どのような背景から前職でのやりがいを感じなくなったのかを明確に伝えましょう。

また転職先が、やりがいを持って働ける会社であることを伝えます。

転職理由解答例〜人間関係編〜

次に、転職理由が「人間関係」だったときの伝え方をご紹介します。

回答例

回答例
前職では「個人主義」の考え方が根付いており、チームの協力体制の構築が難しい環境でした。私自身はチームでコミュニケーションを取りながら仕事をするのが好きだったため、個人主義の中ではもどかしい思いを抱える毎日でした。そんな中、御社の強い組織営業力に惹かれ、転職を決意した次第です。積極的にコミュニケーションを取りながら個人としての成果にもこだわりたいと考えています。

解説

人間関係を「チームでの協力体制」に置き換えることで、相手に良い印象を与えることができます。

また希望先の「組織力の強さ」を伝えつつ、その中で個人としても大きな成果を出したい熱意を伝えましょう。

転職理由解答例〜労働条件編〜

続いて、労働時間が長いことや給与が低いど「労働条件が悪かったこと」を伝える例文を見ていきましょう。

回答例

回答例
前職では1人がこなすべきタスクが多く、基本的に毎日が残業でした。休日出勤も当たり前で、上司に業務内容の見直しを何度も提案しましたが、受け入れられず結局諦めてしまいました。今後は、柔軟な働き方を掲げる御社にて、成果を出しながら自分のスキルを磨く時間を確保したいと考えています。

解説

ただ「長時間労働が辛かった」と伝えるのでなく、「見直しを提案したが受け入れてもらえなかった」ことを伝えましょう。

加えて、確保した時間でスキルを磨きたい旨を伝えると好印象です。

内定をもらいやすい転職理由を作成するならエージェントに頼ろう

人事に好かれる転職理由の伝え方をご紹介しましたが、所属する会社や経験はひとそれぞれ。

なかには「うまく転職理由を作成できない」と悩んでいる方も多いはず。そんな方は「転職エージェント」の利用がオススメです。

転職エージェントとは就活版の「人材紹介サービス」のことで、求職者のさまざまな悩みを解決し、適職を見つけるためのサポートしてくれます。

自分に向いている企業のリサーチや面接対策、履歴書や職務経歴書の添削など、サポート内容はさまざま。

もちろん「転職理由の伝え方がわからない」という場合でも親切に向き合ってくれます。

転職エージェントを使うメリット

転職エージェントを使うメリット
無料で利用できる
企業の内部情報が手に入りやすい
非公開の求人が多い

転職エージェントの大きなメリットは「無料で利用できる」こと。

プランによっては有料部分もありますが、基本的には無料で利用できます。

常駐している「キャリアアドバイザー」が現場のトップや担当者をコネクションを持っているケースも。

そのため、ホームページではわからない「企業の内部情報」が手に入りやすくなります。

また転職エージェントには「非公開の求人」も多く保有しております。

条件の良い求人も多数集まっているため、自分に合った職種と出会いやすくなります。

転職エージェントのサポート内容

転職エージェントのサポート内容
専門のキャリアアドバイザーによる面談
求職者の経験や希望に合った求人紹介
会社の選考を受ける際のアドバイス
履歴書や職務経歴書の添削

まず、転職市場に精通した「キャリアアドバイザー」との面談です。

自分の経歴やアピールポイントを掘り下げることで、自分ではなかなか気づけない強みや性格を浮き彫りにします。

面談後、求職者本人に合った求人紹介をしてくれます。

この際、会社の選考を受ける際のアドバイスも実施。

「転職理由の伝え方がわからない」という人はぜひ相談してみてください。面接だけでなく履歴書や職務経歴書の書き方も教えてくれますよ。

オススメのエージェントはマイナビエージェント

ひとくちに転職エージェントといっても、数多くのエージェントが存在します。

なかでも転職理由の伝え方がわからないという人は、「マイナビエージェント」がオススメです。

マイナビエージェントがオススメな理由

転職エージェントの中でも「サービスが手厚い」といわれるマイナビエージェント。

マイナビエージェントの魅力
ミスマッチのリスクが低い
転職活動を総合的にサポートをしてくれる
未経験分野でも親切に対応してくれる

マイナビエージェントでは、求職者の強みや考え方を「第三者視点」で分析。

そのため「マッチング力」が強く、入社後のミスマッチのリスクも最小限に抑えられます。

転職市場の専門家である「キャリアアドバイザー」が常駐しており、1人ひとりの適性に合った企業の紹介をはじめ職務経験書のブラッシュアップ、面接対策など、転職活動を総合的にサポート。

面接のスケジュール調整から企業側への給与の条件交渉まで、スムーズな転職活動を支援してくれます。

希望する職種が「未経験分野」でも問題ありません。

経験したことのない職業職種でも、キャリアアドバイザーが丁寧なアドバイスをしてくれます。

求職者自身の「なぜ、その仕事をしたいのか?」を掘り下げ、価値観や希望に合わせた求人を紹介してくれますよ。

マイナビエージェント

まとめ

本記事でお伝えしたこと
・約10人に1人が「会社の将来性が不安」を理由に転職している
・面接では「同じ理由で退職しないか」「退職理由に妥当性があるか」などが見られている
・希望する会社の将来性を「自分のビジョン」と照らし合わせることが重要
・転職理由の伝え方に悩んだら「マイナビエージェント」を使うのがオススメ

前職の将来性をはじめ人間関係、やりがいを感じなくなったなど、転職理由は人それぞれ。

他責思考な発言をするとネガティブに捉えられてしまいますが、その理由に「妥当性」があれば人事から好評価を得られます。

もし転職理由の伝え方に悩んだら、ご紹介した「マイナビエージェント」がオススメです。

ぜひ本記事の内容を、ご自身のキャリアアップにお役立てください。