「営業のノルマが達成できなくて会社に行きたくない…」
「給料がそこそこ良いから営業やってるけど、仕事内容がきつい」
厳しいノルマを達成できずに上司から怒鳴られたり、心無い顧客の態度。
営業職は楽しいと感じる人がいる反面、毎日辛くて仕方ないという人もいます。
同じ時期に入社した同僚はどんどん成績を伸ばしていき、気にしすぎてはいけないと分かっていても、ストレスが溜まっていく一方。
最初は小さなストレスでも、我慢し続ければ病気の原因になることもあります。
営業職は稼げるとよく聞きますが、嫌々続けていても成果は上がらず、会社からの評価も下がります。また、そんな状態で続けてもスキルや知識は身に付かず、時間の無駄です。
営業職のようなノルマがなくても、稼げる職種があるのは知っていますか?
同じ給料を稼ぐなら、ストレスのない方法を選んだ方が、健康に良いですよ!
この記事では、
・営業職がきついと感じる時とその対処法5選
・解決できない場合は転職もおすすめ
・営業職からの転職でおすすめはノルマ・顧客対応の少ない【エンジニア職】
・営業からエンジニアに転職した人の体験談
を解説します。
この記事を読めば、ノルマの重圧や営業のストレスから解放されて、エンジニア職としての道が開けるかも知れません。
営業職がきついと感じる時5選
営業職がきついと感じているのは、あなただけではありません。多くの人が営業はきついと感じる理由は、以下5選です。
・ノルマを達成できない
・努力よりも結果が全て
・門前払いやクレーム対応を受ける
・プライベートな時間が削られる
・顧客の利益よりも会社の利益が優先
それでは順番に解説していきます。
ノルマを達成できない
営業職は会社の売り上げを伸ばすための職種なので、ノルマ・目標は必ずあります。
会社によってはチーム制で、個人の成績は関係ないところもありますが、ノルマが厳しいところでは、達成できないときついです。
営業代行を行っている株式会社セレブリックスの調査では、営業が辛いと感じる理由で最も多い瞬間は、成果が上がらない時の52%です。(出典:営業が辛いと感じる瞬間についてのアンケート)
オフィスの成績表や朝礼での発表で、自分だけ成果がないと、気持ち的に焦ってしまいます。
それだけでなく、ノルマを達成しなければ上司から罵声を浴びせられたり、いつ達成できるのか、見込みはあるのかと詰められることも。
また、不動産や保険などインセンティブ制度がある場合は給料にも反映し、達成できなければ給料やボーナスにも影響します。
努力よりも結果が全て
営業職は結果が全ての世界。
コツコツ努力をする人よりも、成果を出している人が信頼されます。
成績が悪いと上司にはできない人認定され、後輩からはなめられるなど、辛い経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
そんな環境で仕事をしていれば、毎日会社に行くのはきついですし、自分はダメな人間だとどんどん自信を失ってしまいます。
結果を出すには、時には強引に商談をまとめる必要もあるため、優しく真面目な人よりも、ずる賢く強引な方が向いていることもあります。
門前払いやクレーム対応を受ける
飛び込み営業はアポイントを取らずに訪問するため、冷たくあしらわれることも多いです。
また、テレアポ営業の場合も相手にとって都合が悪い時間に電話をした場合、クレームにつながる可能性もあります。
そんなことが続くと、心が折れてしまいますよね。
プライベートな時間が削られる
営業職は社内外問わず人脈・人間関係がとても大切です。そのため、就業時間後や休日も、上司や顧客との付き合いでプライベートを削られることもあります。
その上、朝も見込み客の会議や営業先への提案書準備など、早く出勤しなければいけない人も多いです。
営業が辛いと感じる理由で2番目に辛いことは、時間拘束が長いことで15%。(出典:営業職お悩みアンケート)
特に法人営業は会社ぐるみでの付き合いになるので、断ることは難しいですよね。
顧客の利益よりも会社の利益が優先
営業職は会社の利益を伸ばすことが使命なので、時には顧客の利益よりも会社の利益を優先しなければいけないこともあります。
たとえば、
・自社製品に自信がないと感じていても、顧客にすすめる必要がある
・顧客が急いでいなくても、ノルマの締め日に合わせるために契約をする
などです。
嘘がつけない誠実な人ほど、営業職として顧客と接することに心を傷める可能性があります。
営業職がきついと感じた時の対処法5選
それでは、前章で解説したように営業職がきついと感じた時、どうすれば良いのでしょうか。
対処法は、以下5選です。
・自分の成績を冷静に分析する
・信頼できる人に相談する
・上手くいかなくて当たり前の精神
・クレームの怒りとあなたは関係ない
・価値観や好みは人それぞれ
それでは順番に解説していきます。
自分の成績を冷静に分析する
ノルマを達成できずに上司に詰められると、冷静さを失います。
しかし、ノルマが達成できないのはあなたがダメな営業マンだからではないんです。
そんな時は、一度冷静になって営業方法が間違っていないかの分析が必要です。
たとえば、
・営業をかけた顧客の数が少なく、アポイントが少ない
・見込みのない顧客を見込みとして追い続けている
などの問題があります。
アポイントの数が少なければ、成約率は下がりますし、見込みではない顧客をいつまでも見込みとしてカウントしていると時間の無駄です。
どこに問題があるのか、冷静に考えてみましょう。
信頼できる人に相談する
あなたが1人で悩んでしまうと、どんどんストレスは大きくなり、営業職がきついと感じます。
信頼できる上司や同僚に、悩みを相談することも一つの手段です。
客観的なアドバイスを得られるだけではなく、人に話すことで気持ちが楽になります。
相談する時のポイントは、自分の考えや工夫している点もしっかりと伝えることです。漠然とどうすればいいかと聞くと、聞かれた側は困ってしまうので注意が必要です。
上手くいかなくて当たり前の精神
テレアポや新規の飛び込み営業などは、断られて当たり前だと心得ましょう。
話を聞いてもらえなかった時や、断られた時に毎回落ち込んでしまっては、営業職がきついという気持ちから抜け出せません。
大切なことは、笑顔でいることと気持ちを切り替えることです。笑顔でいることで、顧客の警戒心を取り除く効果もあります。
焦らずに、まずは自社の製品を知ってもらうことから始めましょう。
クレームの怒りとあなたは関係ない
営業職を続けていると、クレームで怒りをあらわにしている人の対応も必要です。
クレームの対応をすると、あなたの人格を否定されたかのような感覚に陥ることもありますよね。
たしかに、顧客はあなたの会社の製品やサービスに対して怒っているのかもしれません。しかし、そのような態度をとられても、あなただけのせいではないんです。
そんな時は、落ち着いて相手の話を聞き、誠実な態度を心がけましょう。
価値観や好みは人それぞれ
自社の製品が良いと思えず、顧客へすすめることがきついと感じる人もいます。
しかし価値観や好みは、人それぞれです。あなたが良いと思っていなくても、誰かには良いと感じる可能性も。
たとえば、あなたは30万円のパソコンを売る必要がありますが、高すぎて人にすすめることがきついと感じるとします。
しかし、ある人にとって30万円は高い買い物ではないとしたらどうでしょうか。あなたがきちんと自社のパソコンの良さをアピールすることで、成約率はぐっと上がります。
大切なことは、自社の製品の特徴やメリットをしっかりと把握することです。
ただし、あきらかに詐欺のような商品なら、転職を考えることをおすすめします。
営業職がきつい原因が解決できない場合は転職もおすすめ
営業職がきついという原因がどうしても解決できない場合は、転職も一つの手段。以下の調査は、営業職100人に行ったものです。
(出典:営業職お悩みアンケート)
営業職を一度でも辞めたいと思ったことがある人は、100人中75人です。
辞めたいと思いつつも営業職を続けると、
・成績が伸びず出世や収入に響く
・社内で良好な人間関係を作れずストレスが溜まる
・モチベーションが上がらず、知識、スキルが身につかない
などのデメリットがあります。
営業職がきついと感じる原因を解決できない場合は、転職も視野に入れてくださいね。
また、営業で培ったコミュニケーション能力や、ノルマ達成までの計画・実行力は、他職種でも重宝される可能性がありますよ。
営業職の経験があることに、自信を持ちましょう。
営業職からの転職でおすすめはノルマ・顧客対応の少ない【エンジニア職】
営業職がきついと感じる人におすすめの転職先は、エンジニアです。
エンジニアといっても、車の修理などをする職種から、IT技術を提供するITエンジニアなどさまざまですが、おすすめはITエンジニアです。
仕事内容や裁量は会社によって変わりますが、主にシステムの設計を担当するエンジニアと、コーディングやテストをするプログラマーに分かれます。
営業職からエンジニアへ転職した場合のメリットは、
・顧客と接する機会が少ない
・ノルマに追われることがない
ことです。
エンジニアは技術職という職種になり、基本的にはパソコンでの作業になります。
顧客と会う機会がある場合も、打ち合わせや会議など事前にアポイントがあるため、冷たく追い返されるということはありません。
また、エンジニアの目的はシステムを開発したり、システムが安全に作動するように守ることです。
プロジェクトのメンバーと一緒に一つのものを作り上げることが仕事なので、ノルマに追われることもありません。
また、マイナビの転職動向調査では、転職後に年収が上がった人の割合が、クリエイター・エンジニアでは54.4%でした。(出典:マイナビ 転職動向調査(2018年))
営業職は嫌だけど、収入もそこそこ欲しいという人は、挑戦してみる価値があります。
営業からエンジニアに転職した人の体験談
営業職からエンジニアに転職すると、どのように変わるのでしょうか。ここでは、体験談をご紹介します。
Aさん(IT業界の営業職→ITエンジニア)
私は、新卒としてIT業界の営業職として入社しました。
私周りから真面目と言われることが多く、コツコツと努力して仕事に取り組んでいました。しかし、優しい性格ということもあり、顧客に自社製品の購入を強く促すことができず成績はいつも下の方でした。
きついノルマに耐えられずに退職を決意し、思い切ってITエンジニアへ転職しました。はじめは覚えることが多く大変でしたが、勉強熱心さと人当たりの良さで、新しい会社ではすぐに仕事に慣れ、毎日いきいきと働いています。
Bさん(証券会社の営業→ITエンジニア)
私は以前、証券会社の個人営業でした。
昔から器用な方で、ずば抜けて営業成績がいいわけではありませんが、ノルマは毎月達成できていました。
上司はノルマに対してかなり厳しく、成績が悪いと罵倒されることもあります。そのため、成績のために、売るべきでないと思っていた顧客からも強引に契約を取り、毎日がストレスでした。
ITエンジニアに転職したことで、無理に商品をすすめるストレスから解放されました。現在は経験不足のため設計を担当できませんが、経験を積んで、将来は顧客のニーズに合ったシステムを開発し、顧客を救いたいです。
まとめ|営業がきついと思ったら早めの決断がおすすめ
営業職がきついと思いながらダラダラと続けることは、精神的にも、将来のあなたにとっても悪影響です。
まずはなぜ営業職がきついと感じているのか分析し、原因をどうしても解決できない場合は、ITエンジニアなどのノルマが与えられない職種を検討しましょう。
転職の相談は、転職のプロである転職エージェントへ相談がおすすめです。
転職エージェントに相談することで、
・自分の強みを客観的に知り、面接のアピールに役立つ
・あなたの希望に合った案件を紹介してもらえる
・給与面や雇用条件など、直接聞きにくいことを確認してくれる
など、転職活動がスムーズになります。
現在はコロナの影響もあり、採用のハードルが上がっているのが現状です。
転職を失敗しないためには、徹底的な対策が必要となってきます。
転職エージェントを利用することで、転職の市場感を熟知した上でキャリアの相談や面接対策を行なってくれます。
ぜひ、転職エージェントを利用して、効率的に内定を勝ち取りましょう!