「施工管理って名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らないな」
施工管理の仕事は実際に経験してみないと、一体何をしているのか・どんな仕事内容なのか想像つかないですよね。
施工管理は、資格や経験を積んで評価を得ることができればすぐに年収1,000万円を稼ぐことができます。
そのため、がっつり稼ぎたいという方にはおすすめの職業です。
また、今後も需要がある建築業界で手に職をつけて働くことができるので、次の仕事先に困ることもありません。一緒に資格も持っていれば、転職するときもさらに有利になること間違いなしですよ。
この記事では、
・施工管理の将来性
・施工管理に向いている人
・施工管理の資格の種類
について詳しくご紹介していきます。
施工管理は達成感とやりがいを同時に感じられる、魅力的な職業です。
施工管理の仕事に就いて手に職をつければ、転職もすぐに可能。安定した将来を送ることだってできます。
がっつり稼いだ分生活に潤いをもたらせられるので、オフの日には思いっきり羽を伸ばし、夢にまでみた贅沢なライフスタイルが実現可能になりますよ。
施工管理では具体的にどのような仕事なのか、順を追って説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
施工管理の仕事内容
施工管理の仕事は、建物を立てるに当たって、計画・予算・作業員の手配と、工事現場の全体を管理する仕事です。業務は多岐にわたり、工程表や報告書の作成・打合せするためデスクワークも請け負う場合もあります。
工事が円滑に進むようにスケジュールを組み、働いている作業員の体調はどうかといった細かな気配りの部分にも目を光らせないといけません。
それだけに施工管理という仕事は、とてもやりがいがある仕事になっているのです。
実際に働いたあと完成した建物を外から眺めて「自分がたずさわったもの」ということに、人知れず達成感を味わうことができるというのも特徴のひとつですよ。
そして施工管理をするにあたって、特に重要なのが「4大管理」です。
「4大管理」の役割を怠らずに進めることで、スムーズに工事を最終目的まで導くことができます。
4大管理とは
4大管理とは、
・品質管理
・原価管理
・安全管理
のことです。
以下にて詳しく説明していきます。
工程管理
工期までに問題なく作業をまわせるかといった工事の進め具合を、現場でその都度確認します。
作った工程表をきちんとチェックするのはもちろんのこと、作業員の人数・必要な重機の手配確認・日程の把握なども知っておくことが大切です。
品質管理
建物の材料とその寸法・強度・密度といった、細かな品質チェックが求められます。設計図書・仕様書など、それぞれの規定を満たしているかどうかを管理するためです。
原価管理
予算内から人件費・材料費などの原価を計算し、分析と改善をくわえながら毎月の経費を管理していきます。
安全管理
一緒に働いている作業員の安全を守ることも勤めのひとつです。事故が起こらないよう見守るほか、安全に作業を行ってもらうため必要に応じて設備も整えるようにしていきます。
施工管理に資格は必要なのか
施工管理になるときは、必ずしも資格が必要なわけではありません。ほとんどの人は現場から入り、そこで経験をつんで学んでいく形になっています。
「施工管理として、さらに上を目指したい!」という人は、国家資格を取ることをお勧めします。資格を取得することで、施工管理としての役割も増えて現場で多いに活躍することもできますよ。
また、お給料もグンと上がり、年収1,000万は稼げるようにもなります。
施工管理の資格の種類
施工管理技士は、令和元年現在、国土交通省が定めた7種の工事種類においてそれぞれの種目があります。
・土木施工管理技士(1・2級)
・電気工事施工管理技士(1・2級)
・管工事施工管理技士(1・2級)
・造園施工管理技士(1・2級)
・建設機械施工技士(1・2級)
・電気通信工事施工管理技士(1・2級)
引用元:施工管理技士の資格取得情報サイト「セコカンマガジン」(https://sekoukanri.info/know/25/)
各資格の特徴と合格率(2020年)
施工管理として必要とされる資格の特徴や合格率(難易度)についてご紹介します。
資格取得までにどれくらい時間がかかりそうなのかと言った目安にしてみましょう。
建築施工管理技士
建築施工管理技士の資格を取得すると、建設現場の管理を請け負えます。監督として現場全体の指揮も任されますよ。
・実地試験:46.5%
・実地試験:27.1%
土木施工管理技士
土木施工管理技士の資格を取得すると、施工計画の作成・管理を担当します。管理する場所は、主に河川・道路・橋・ダムなどと幅広いです。
・実地試験:45.3%
・実地試験:39.7%
電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士の資格を取得すると、電気工事の管理・監督ができます。資格を取るためには、電気工学の基礎知識などを頭に入れておかないといけません。
・実地試験:66.3%
・実地試験:45.4%
管工事施工管理技士
管工事施工管理技士の資格を取得すると、現場の管理などにあたれます。主に、ガス管配管設備・ダクト・下水道配管・冷暖房設備などの管工事が中心です。
・実地試験:52.7%
・実地試験:44.1%
造園施工管理技士
造園施工管理技士の資格を取得すると、公園・庭園を請け負えます。資格の1級を取れば、さらに造園工事・道路や屋上の緑化工事を担当することが可能です。
・実地試験:39.6%
・実地試験:37.6%
建設機械施工技士
建設機械施工技士の資格を取得すると、建設現場で操る建築機械の指導・監督を任されます。ブルドーザー・油圧シャベル・ロードローラーといった運転操作が必要になるものが多いです。さらに構造や中身の仕組みなども一緒に把握しておかないといけません。
・実地試験:63.8%
・実地試験:83.9%
電気通信工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士の資格は、2019年に新しく登場したものです。有線や無線・放送機械設備などの、電気通信設備に関わる基礎知識が必要になります。
・実地試験:49.5%
・実地試験:41.9%
引用元:受験対策は東北技術検定研修協会へ「株式会社 東北技術検定研修協会」PDF(https://www.touhokugiken.com/pdf/support/goukakuritsu.pdf)
施工管理に向いている人とは
・どういう人が評価の対象になるのか
働く前に自分に施工管理の仕事は合っているのかかどうか確認しておきたいところですよね。
以下では施工管理に向いている人を分析し、4つのポイントにまとめました。あなたの経験や性格は施工管理に向いているでしょうか?自分の働く姿を想像しながら読んでみてくださいね。
チームを牽引できるリーダー力がある人
工事は1人ではなく、みんなでやり遂げる仕事です。納期までに安全にスムーズに作業を進めていくためには、チームを統制しながら指示を出すことが出来る人材が必要とされます。
ただリーダーとして指示出しをすればいい、というわけではなく、
・メンバーときちんとコミュニケーションはとれているか
・全体の状況や進捗を見ながら的確な指示を出せるか
が大事になってきます。
反対に、誰の意見も聞かず独りよがりな姿勢をとるようだと、工事を順調に進めるのは難しいといえます。
柔軟に相手の意見も取り入れつつ、スムーズに仕事を進めていけることが大切ですね。
物事に臨機応変に対応できる人
施工管理では、何かトラブルがあった時に、瞬時に物事を把握して冷静に対処できる力は必要です。そのため、頭の回転が早くその場にあった的確な指示を各自に出すことが出来る人は重宝されます。
工事を進めていくと、自分たちだけでは解決できない事にぶち当たることがあります。変化が起こりやすい外の天候であったり、誰もが予測できなかった出来事が起こってしまったり。
そのような「どうしようもできないこと」に対してでも、動じずにスマートに危機をのりこえていく能力が現場では日々求められているのです。
マルチタスクが出来る人
複数の仕事を抱えている状況で、優先順位をつけて業務にあたることができる人は、施工管理として活躍することができます。
施工管理はマルチタスクな仕事が多いため、舞い込んでくる仕事に次々と対応しなくてはならないからです。
急に入ってきた業務に対し、アタフタすることなく優先順位を考えて取り組める人は、施工管理の仕事をきちんと最後まで成し遂げることができますよ。
体力に自信がある人
施工管理は、外での作業が基本的に多いです。そのため、どのような気候に対しても自己管理ができて、体力がある人が向いています。
反対に、現場ですぐ体調を崩してしまったりと自己管理がうまくできない方は、仕事に支障をきたしてしまいます。
とは言っても、炎天下や極寒での業務ではどれだけ気をつけていても体調を崩してしまうことはあります。
そのため、タフな身体を持っている人はとても大きな強みとなり、どの現場でも頼りにされる存在になることができますよ
施工管理に将来性はあるのか
施工管理は将来性が期待できる職業の一つです。
施工管理に将来性があると言われている理由は、以下の2点です。
・既存の施工管理技士の高齢化、定年
以下にて詳しくご紹介していきます。
建設の需要が増大している
2020年に開催予定だったオリンピックに向けて、国立競技場や主要駅周辺の開発、リニューアルが活発に行われていました。
オリンピック需要が過ぎても、建設の需要は安定していると考えられます。
災害を受けやすい日本においては、豪雨や台風による土砂災害や浸水の被害などが続いており、まだ復興ができておりません。
そのため、今後も改修工事や再建と言った幅広い分野での工事が続くと予想されます。
工事の発注が増えることで、施工管理のお仕事は今後も需要が高く安定して働くことができますね。
現在、建設業界の需要は高いものの、需要に対して人手が足りていない状況です。そのため、建設業界未経験の方でも積極的に募集しています。
未経験採用が積極的に行われている時は、
・人手不足の際はお給料や待遇が良い
という傾向があるので、今が好条件で転職できるチャンスとなっております。
既存の施工管理技士の高齢化・定年
施工管理の仕事は体力が勝負ということもあり、ベテランの経験者は引退してくという現状です。現場では経験が重要視されることもあり、若手を一人前に育てるのにも時間がかかります。そのため、早めに若い人材を採用し職人として育て、将来的には建築施工管理技士の資格を取って現場監督として活躍してもらいたいという思いで現在積極的に採用活動が行われています。
施工管理は達成感がある立派な仕事
この記事では、
・施工管理の資格の種類
・施工管理に向いている人
・施工管理の将来性
についてご紹介しました。
先述した通り、施工管理のお仕事は決して楽なお仕事ではありません。
しかし、
・まちづくりに貢献(街の活性化など)できる
という大きなやりがいを感じることができるお仕事です。
あなたもぜひ手に職をつけて、安定した生活を送って行きませんか?
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